留学のまとめ1
留学が終わって周りの人から留学の成果を聞かれることがあります。これは自分でも考えていたことでした。今度、大学から留学報告会で発表することを頼まれました。なのでこの機会に今回の留学の成果について少し時間を取って考えようと思いました。
そもそも僕が留学をした理由は成長して変化するためでした。英語力に始まり、積極性、コミュニケーション能力、プレゼンテーション力、議論への参加姿勢などで変化し成長し、いわゆる立派と言われるような、堂々としてかっこいい人に近づけることを期待しました。そして留学後、出発前に思い描いていたような大きな変化はありませんでした。
留学によって自分に起こった変化を挙げてみます。
行動力が付きました。これは留学と関連して聞くことが多いですが、限られた時間、貴重な環境という条件の下、自然に様々な事に挑戦しようという気持ちになれて行動する結果だと思います。僕は一学期終りの長期休暇にマレーシアを1ヶ月半ほど一人で旅行しました。もともと全く外へ出なかったのでこれは留学の影響だし、行動力がこの時に付いたように思います。旅行から帰った後も前より外へ出掛けるようになりました。この変化は僕にとって大きなことで世界が広がった感覚がありました。
もう一つは、何から始めていいか分からないような大きな問題への手の付け方を学んだことです。これはたぶん留学を決めてから多くの分からないことを調べ準備した時に身にきました。この忍耐力のようなものによって今までできないと諦めていたことに取り組めることが増えました。
また留学志望理由を書くため自分の進路を悩んだ時に自分の興味あることを見つけました。今その研究をするために大学院進学の勉強をしています。今まで一度もしっかりした動機の目標を持ったことがありませんでした。
これらの成果を見ると、後の二つは留学に付随する準備から得ているし、それを含めたとしても当初思い描いていたような成果とは違いました。重要な英語についてもたいした成長は感じませんでした。留学前と比べて今の自分は、想像していたよりずいぶんと変わらないところにいます。
それでももう少し思い返してみると、留学出発の2年程前、留学することを決めたとき以前の僕は自分が留学へ行けるなんて全く思えませんでした。そんな勇気がありませんでした。その時と比べると成長を感じます。
留学を決めたのはある本がきっかけでした。その本には不安や緊張について書かれていました。僕は昔から不安や恥、緊張を恐れていました。その抗えない巨大さにどうにもできないず何度もひどい醜態を演じました。したいこともすべきことも何もやりませんでした。大学1年の冬休みか春休み帰省した実家で、たまたま購買で買ったその本を読みました。変わる気がして読みながら気持が高ぶりました。翌日家族に替わり町内のゴミ当番をし、留学を決意しました。その時から、コロナ禍もあり1年以上の準備期間を経て留学へ行くことが決定しました。
今回の留学の意味はきっと留学そのものというより、留学を決意して実際に行動に移したことにあるのだと思います。留学を決意した時僕はそれ以前と確かに変わっていたし、今回の留学はその変化の目に見える証になったと思います。今では不安、恥、緊張に押しつぶされてもそのまま這って進むことができます。
2へ続く。
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